西熊野街道について③ ~小森から中原…その先を目指して~
新年あけましておめでとうございます。
本年は、”山を歩いたら三日以内にブログに書く”を目標にしております。
また、年内に十津川の山を少なくとも8ルートを、
地元の方々はもちろん、
縁を頂いた方々にご参加いただきながら歩いていきたいと願っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
西熊野街道シリーズ。
今回の目的は、
①中原集落
②西熊野街道の確認
でした。
西熊野街道を調べ始めて間もなくの頃から、
この 中原 という地名を耳にしていました。
「とても なるい(おそらく十津川弁?で、ゆるやかな)土地。」
「昔は多くの家があった。」
など、中原集落の存在を知る人が多く、
集落へ繋がる吊り橋の話など、
興味深い話をたくさん...。
しかし同時に、
そこへ通じる道が ”崩落している” ”通行は難しいと思う” などの情報もあり、
どこまで行けるか。。。という精神で山歩きをスタート。
今回も、
昨年の妙圓までの山歩きにもご参加頂いたKさん、そしてご友人の3名の方々。
地元在住のUさん、Mさん、Kさんにも加わっていただき、
総勢8名で大冒険へ出発しました。
役場、郵便局、警察署などの跡を過ぎ、
順調に歩き出したかと思えば、
大きな木の倒木や崩落個所が。。。
対岸に湯之原の集落を見ながら、
”モモノキのタワ” を過ぎ、山小屋跡に到着。
まずは ①中原集落を目指そう ということで、
山小屋跡から少し上へ登ります。
(西熊野街道は、ここから左下へ降りる道になります。つまり、中原集落の本在は通らない道です。)
途中不明瞭な箇所がありながらも、
なんとか中原集落へ…!
目の前に広がったのは…
想像以上に広い集落跡。
今なお残る美しい石垣。
集落の端には、
長い間集落を見守っていただろうお地蔵さまもありました。
広く大きな集落を下りていくと、
まだ歩行可能な橋があり、
渡ってすぐのところには 噂の吊り橋が!
谷は見えませんでしたが、
そうとう高いところにある吊り橋だろうと、
谷を流れる水音から想像できました。
しかしながら、
吊り橋はかなり朽ちており、
歩行は不可能な状態でした…。
来た道を引き返し、
山小屋跡から次は西熊野街道へ。
途中まではしっかりと残っていたのですが、
中原谷(地元の方には広尾谷という名前の方が親しい方も多くおられましたが)へ出たものの、
ここから対岸へ渡るルートが分からず、
谷を探検することに…。
しばらくすると、
対岸に見えたのは 美しく丁寧に積まれた石垣!
そう!西熊野街道です!
よくよく観察すると、
谷をまたぐように橋を渡していたような跡も見られました。
先に訪ねた集落にかかる吊り橋ができて以来、
このルートを歩く人も少なくなり、
橋も修復されるぬまま跡だけが残されているのでしょうか。
それにしても、
対岸に続く街道の石垣の美しさには圧倒されました。
大きな石や岩がゴロゴロしている谷ですが、
ここを渡り、
人々が往来していたんだなぁと思うと、
本当に心動かされます。
ということで、
②西熊野街道の確認
という目的については、
今回は谷を渡渉するところまで。
一緒に歩いてくださった方々と、
「まだまだ残されている貴重な古道を歩き、
これからの村の活性化に繋げたいですね」
と熱い会話を交わしながら帰路につきました。
今回歩いたルートの荒れた状態から、
この先もなかなか厳しいだろうと予想してしまいますが、
ひとまず山崎までは...歩き通してみたい!!と思っております。